オンタリオ州の学校制度ってどうなってるんでしょう? お子さんをもった親なら知っておかないと困りますよね。
オンタリオ州では教育は4歳から始まります。学校が始まる月は9月ですからその年(1月から12月まで)に4歳になる子供が幼稚園に入ります。 (オンタリオ州の場合政府補助の公立校教育は4歳〜18歳ですが、6歳〜16歳の子供は学校に行かなくてはならないという法律があります。)
Kindergarden(幼稚園)はJunior Kindergarden(JK)4歳とSinior Kindergarden(SK)5歳の2年教育です。 地区によって月曜日から金曜日までの午前・午後の半日教育、または週2、3回の一日教育の2種類に分かれます。
Elementary School(小学校)は、Grade1からGrade8までになりますが、地区によってはG7,8だけのIntermediate Schoolに分かれるところもあります。
Secondary School(高校)
は、
Grade9からGrade12の3年間です。オンタリオ高校のDiploma(卒業証書)(OSSD)を得るのには30のクレジットコースを終了しなければなりません。
また、60時間のボランティアなどの地域貢献や読み書き能力などの試験にパスすることも必要です。
オンタリオのスクールボードの種類
オンタリオには4つのスクールボードがあります。*()内はボードの数
英語の公立学校(31)、英語のカソリック学校(29)、フランス語の公立学校(4)、フランス語のカソリック学校(8)で成り立っています。
英語の公立校はその学校の地区内すべての生徒が通うことができます。(地区外でも受け付ける学校もあります。 Open/Closedなどで記されていますので学校のウェブサイトで調べてください)。
*トロントスクールボードの学校サーチエンジンです。
http://www.tdsb.on.ca/search/search.html
英語のカソリック校は基本的にローマカソリックの洗礼を受けた子供、または親がローマカソリックであることが必要です。(学校によって変わってきます。)
フランス語の公立校やカソリック校は、基本的にその学区内に住むすべてのフランス語教育の希望者にオープンですが、両親のフランス語(母語)が必須の学校もあります。
カソリックの高校は、その学区内に住むすべての生徒にオープンで、洗礼を受けてなくても入学することができます。
私立の学校
上記のオンタリオ政府の基に運営されている公立の学校の他に私営で運営されている私立校があります。 私立にはモンティソリーなどの特別教育や障害者のための特殊教育、または宗教関連の私立校などさまざまです。 こちらの
サイトより私立の学校をサーチできます。
英語の公立校について(2007)
毎年オンタリオ州政府は、学校の情報、システムなど随時把握するため各学校にアンケートを発行します。 そしてその結果をレポートとして公表します。 こちらの情報は、下記ウェブサイトにてご覧になれます。 日本語版もあります。
http://www.peopleforeducation.com/japanese
オンタリオ州では毎年6月に、G3とG6の小学校、G9、10の高校の生徒がEQAO(Reading, Writing, Math)テストを受けます。 学校ごとに分けられ、学校の州におけるレベルがわかる。 そちらの結果はこちらのウェブサイトで見ることができます。
http://www.fraserinstitute.org/reportcards/schoolperformance/ontario.htm
EQAOのテスト結果は大学や専門学校への入学に影響することはありません。 あくまでも生徒の読み、書き結果を州レベルでまとめるためのものです。
2007年のレポートをここに少し紹介します。
- 90%のG3とG6の小学生が「読み、書き、算数」のテストの合格基準に満たしています。
- オンタリオ州はカナダの中で3番目に退学者が少ない。
- 幼稚園からGrade3のクラスの58%が生徒数20人以下であり、98%が生徒数25人以下である。
- 46%の学校に音楽専門の先生がいる。これはここ3年連続で増加しているが、1997年の58%には未だ及ばない。
- 2000年から比べるとESLの先生が23%も減少した。 ESLの生徒は29%増しになっている。
- 56%の学校が今年少なくとも1回の学校施設のアップグレード、改築を行った。
カナダに住む18歳以下の子供は、両親の滞在資格に拘らずだれでも公立学校に入る資格があります。 移民の申請中やカナダ難民の場合も無料で公立校に入学できます。 それ以外の場合は、授業料を払えば入学できます。 もしも、入学を拒否された場合には法律的処置も考えられます。低料金の弁護協会情報はこちらをご覧ください。
ウェブサイト:
http://www.legalaid.on.ca
電話番号: トロント市外.........1-800-668-8258 トロント.........416-979-1446
公立小学校(Elementary)に入るための心得ハンドブック
こちらのサイトからダウンロード可能です。
(英語版ーPDF)
http://www.settlement.org/downloads/edguide/en_pub_full.pdf
入学必要書類
1. 子供の年齢証明書ーパスポートや出生証明書
2. 住所証明書ー免許書、保険書(OHIP), 住所のある光熱費関係の請求書、アパート、・家の賃貸契約書など。
3. 親権証明書ー18歳以下の子供で親と一緒に住んでいない場合。
4. 子供のカナダにおけるVISAなど − カナダパスポート、移民証明書、学生証明書など。
5. 予防接種証明書
多くの小学校がESL(English As Second Language)のコースを持っています。 新しく非英語圏外から来た生徒は、1年か2年のESLのクラスに入り、英語の勉強をすることができます。 (大抵午後1時間程) 英語を母語とする生徒と同レベルの英語になるのには約7年かかるといわれています。
学校での流れ
お昼ごはんは1時間ありますが、基本としてスクールボードでは、家に帰って昼食をとることを勧めています。 その他は、各自お弁当を持参します。
飲み物やスナックも持参しますが、大抵の学校が「Nuts Free」(ピーナッツ類禁止)となっています。最近のナッツアレルギーの子供が多いことを配慮した結果です。
フレンチイマージョン
カナダの公共語は英語・フランス語の2語であるため、ほとんどの科目をフランス語で教えるフレンチイマージョンの学校があります。 これは、特別プログラムで母語がフランス語でない子供が対象となります。 年齢が高くなるにつれて英語の授業も増え、高校でもフレンチイマージョン教育を受けることが可能です。
学年混合クラス(Combined Grade)
多くの学校に学年混合クラスというものがあります。 これは、違う学年の生徒同士が同じクラスで学ぶということです。 しかし、使う教材やカリキュラムはそれぞれの学年のものを使用します。 2年続けて同じ先生ということもあります。
成績表(レポートカード)
成績表は、1学年で3回発行されます。 1度目は、クリスマス前、2度目は3月のマーチブレイク前、3度目が6月の学年終了前です。
成績表の見方は以下の通りです。(G1-G8)
レベル4(Level 4) A + (90-100)州レベルを上回っている。
A (85-89)
A- (80-84)
レベル3(Level 3) B+ (77-79)州レベルに達している。
B (73-76)
B- (70-72)
レベル2(Level 2) C+ (67-69)州レベルに近づいている。
C (63-66)
C- (60-62)
レベル1(Level 1) D+ (57-59)州レベルに達していない。
D (53-56)
. D- (50-52)
R ・50以下 かなりのサポートが必要。
幼稚園のレポートカードは、各学校によってフォームがことなります。
ESLの生徒はレポートカードに「ESLである」欄にマークが入ります。
オンタリオ州のレポートカードは
こちらからご覧になれます。
トロント近郊のスクールボードサイトのウェブサイトリンク
公立高校(Secondry School)に入るための心得ハンドブック
こちらのサイトからダウンロード可能です。
(英語版ーPDF) 高校の場合、将来の進学を考慮した上で学科、コースを選ばなくてはなりません。 コースは、大学、カレッジ(専門学校)、実務修習(働きながら勉強する)、
就職といった道によって変わってきます。
カナダ教育は16歳までが義務教育ですが、高校までの教育費はカナダ市民、移民、または労働ビザ所有者は支払う必要はありません。 すべて住民税によってまかなわれます。
こちらも小学校と同じ4つのスクールボードにより成り立っています。 公立英語ボード、カソリックボード、フランス語ボード、カソリックフランス語ボードです。
入学必要書類 1.身分証明書(21歳まで) − パスポートまたは、出生証明書
2.住所証明書 − 免許書、銀行のアカウント口座、公共料金請求書、アパート誓約書など
3.保証人 − 18歳以下で両親と同居してない場合
4.予防接種証明書
5.移民証明書 − 両親が労働ビザ所有の場合の証明書、留学の場合学生ビザなど
新たに入学した場合には学校によっては、子供の数学、英語能力をテストし、カウンセルなどの受けたのちに子供に適したクラスに配分させます。
高校のクレジット制度高校はクレジット制度になっていて、卒業証書を取得するには合計30のクレジットを取得しなければなりません。(1ヶ − 110時間のコース)
30クレジットの内、18クレジットは必須科目であり、残り12クレジットは各自の選択になります。
*卒業するためには
1. 30クレジットを取得すること。
2. オンタリオ州の高校読み書き能力テスト(The Ontario Secondary School Literacy Test (OSSLT))に合格する、又は、オンタリオ州の高校読み書き能力コース
(Ontario Secondary School Literacy Course (OSSLC) ) に合格する。
3. 40時間の地域活動ボランティアを行う。
通常1年間で8クレジットを取得し、G9からG12の4年間で30クレジットを取得し終わりますが、4年以上かけて終わらせることも可能です。 21歳まで高校に通うことができます。
G9,10にかけて、生徒はアカデミックコース(Academic courses)か、アプライドコース(Applied courses)かを選択します。 2つの混合コースや1年でコースの変更も可能です。
アカデミックコース(Academic courses)
G11,12と大学進学への準備コースになります。
アプライドコース(Applied courses)
大学進学、コミュニティーカレッジ、就職などの準備コースです。